M&Aにおける弁護士の役割は、前回説明した手法の選択・策定、各種契約書(秘密保持契約書、基本合意書、最終契約書など)の作成、法務デューデリジェンスの実施(その結果に基づく法的リスクの洗い出し、法的評価も含みます。)の他にも、価額・条件の交渉、クロージングのサポート、PMIサポートなど、M&Aの初期段階からM&A実行後に至るまで様々です。
また、弁護士は、一般的に他士業との繋がりが深く、公認会計士、税理士、社会保険労務士、司法書士等の他分野の専門家との連携が容易ですので、依頼者の皆様のご要望に添った適切な計画の立案・策定、その他助言を迅速に行うことが可能です。
買収をご検討の経営者の皆様にとって、M&Aは、決して安くはない「買い物」です。
仮に、弁護士に依頼せずに法的リスクを看過してM&Aを実行してしまうと、M&Aの所期の目的を達成することができないという事態も生じかねず、場合によっては、会社の既存の経営基盤を揺るがす程度の負の効果を生じさせてしまう可能性すらあります。
当事務所では、高すぎる「買い物」を避けるため、またM&Aにより生じるプラスのシナジー効果を最大限発揮させるためには、M&Aにおいて買い手に弁護士が関わる必要性・有用性は非常に高いと考えております。
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M&A(買い手側)の基礎知識③-弁護士が関わるM&A手続の概要Ⅰ
M&A(買い手側)の基礎知識④-弁護士が関わるM&A手続の概要Ⅱ
M&A(買い手側)の基礎知識⑤-弁護士が関わるM&A手続の概要Ⅲ
M&A(買い手側)の基礎知識⑥-弁護士が関わるM&A手続の概要Ⅳ
M&A(買い手側)の基礎知識⑦-弁護士が関わるM&A手続の概要Ⅴ
M&A(買い手側)の基礎知識⑧-弁護士が関わるM&A手続の概要Ⅵ
M&A(買い手側)の基礎知識⑨-弁護士が関わるM&A手続の概要Ⅶ
M&A(買い手側)の基礎知識⑩-弁護士が関わるM&A手続の概要Ⅷ
M&A(買い手側)の基礎知識⑪-弁護士が関わるM&A手続の概要Ⅸ
M&A(買い手側)の基礎知識⑫-弁護士が関わるM&A手続の概要Ⅹ