安愚楽牧場が全国から出資金を集めて経営破綻した問題をめぐり,近畿地方の出資者9人が元役員らに損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が,4月20日,大阪高裁で出されました。元役員と元監査役に賠償を命じた一審大阪地裁判決が取り消され,訴えが棄却されました。
判決では,同牧場の元社長ら3人が経営の実権を握っていたため,被告の元役員らについては,繁殖牛の不足を知らず,重大な過失もないと判断されています。一審大阪地裁では,元役員らが繁殖牛不足を認識できたなどとしていました。
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/737/086737_hanrei.pdf