経済産業省は,5月9日,(株)商工中金が,一時的に資金繰りが悪化した中小企業を融資する国の制度(危機対応貸付)につき,本来融資の対象でない企業に不正に融資していた問題を受け,商工中金に対し業務改善命令等の行政処分を行いました。
商工中金のニュースリリースによれば,本来融資の対象でない企業からの融資申請書類を長期に亘って多数改竄していたことや,池袋支店で過去に発覚した不正行為につき,本来牽制機能を発揮すべきコンプライアンス対策にかかる部署が,不正行為をなかったとの結論を導き出すため,内部調査の際に回答を誘導する形での対応要領を作成・使用していたことが明らかとなっています。
http://www.shokochukin.co.jp/newsrelease/pdf/nr_170509_01.pdf