報道等によりますと，ソウル中央地裁は，９月２９日，韓国ロッテグループ会長の重光昭夫氏に対する検察の逮捕状請求を棄却しました。昭夫氏は，兄の宏之氏や，創業者で父の武雄氏と内縁関係にある徐美敬氏らを系列会社の役員とし，業務の実体がないにもかかわらず，約１０年間で計約５００億ウォン（約４６億円）の給与を不当に支給したほか，ロッテシネマの売店の運営権を徐氏らに不正に与え，系列会社に約７７０億ウォン（約７１億円）の損失を負わせたとされています。

逮捕状請求は棄却されましたが，韓国検察は，今後も捜査を継続し，昭夫氏を在宅起訴する方針とのことです。なお，今回の，ロッテグループ創業家一族による脱税・横領等を巡っては，創業者武雄氏の長女が既に背任等の罪で逮捕・起訴されており，内縁関係にある徐氏についても，脱税の罪で在宅起訴されています。また，武雄氏や宏之氏についても，脱税や横領の罪などで近く在宅起訴される方針とのことです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160929/k10010710531000.html