東芝は,8月26日,日本トラスティ・サービス信託銀行(株)から,東芝の不適切会計により損害を被ったとして,119億9261万7778円の損害賠償を請求する訴訟が東京地裁に提起され,同月25日,訴状を受領したことを公表しました。同信託銀行は,公的年金を扱う年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの委託を受けて資産運用を行っており,報道等によりますと,今回の損害賠償請求はGPIF分とのことです。なお,請求額は,同信託銀行が主張する賠償責任額215億9746万9004円の一部であり,今後,請求が拡張される可能性もあるとのことです。
また,同時に東芝は,国内におけるその他の損害賠償請求の概要も公表しており,現時点で,今回提起された訴訟以外に,11件の損害賠償請求を受けており,訴額の合計は約27億8300万円となっています。