6月24日の報道等によりますと,公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GRIF)が,本年5月,不正会計問題で株価が下落して損害を受けたとして,運用委託先を通じて東芝に損害賠償請求訴訟を東京地裁に提起したとのことです。もっとも,GRIFは個別企業の株式を直接保有できず,信託銀行などに運用を委託しているため,運用委託先の信託銀行が原告となっています。
請求額は9億6400万円とされていますが,今回の賠償請求の対象はGRIFが保有する東芝株の一部にとどまるため,なお追加の損害賠償請求がなされる可能性もあるとのことです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201606/CK2016062402000127.html