5月17日,法制審議会民法(相続関係)部会第12回会議が開催され,民法(相続法分野)改正案の中間試案の原案につき検討されました。原案の主な内容は,
①相続開始時に遺産に属する建物に無償で居住していた場合には,遺産分割で当該建物の帰属が確定するまでの間,引き続きその建物を無償で使用することができるものとする「短期居住権」など,配偶者の居住権を保護するための方策
②配偶者の相続分に関する制度変更について複数の案が提示されるなど,遺産分割制度に関する見直し
③自筆証書遺言の方式の緩和など,遺言制度に関する見直し
④遺留分の算定方法に関する制度変更について複数の案が提示されるなど,遺留分制度に関する見直し
⑤相続人以外の者に寄与分を認める方法につき,複数の案が提示されるなど,相続人以外の者の貢献を考慮するための方策
の5点となっています。
詳しくは,法務省法制審議会のHPに掲載されています。