小売り業大手のセブン&アイ・ホールディングス(HD)は4月19日、取締役会を開き、中核子会社のセブン−イレブン・ジャパンの井阪隆一社長兼最高執行責任者(COO、58歳)がセブン&アイHD社長に昇格する人事を決定しました。長年グループを率いてきた鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO、83歳)は退任することとなります。以前より続いていた人事を巡る混乱は収束し、5月26日の株主総会での承認を経て、新しい経営体制が発足する見通しです。
同ホールディングスにおける人事をめぐっては、4月7日の取締役会で、鈴木氏が主導して提案した、井坂氏をセブン-イレブン・ジャパンの社長から交代させ、古屋一樹副社長(66)を社長に昇格させる人事案が否決されていました。