報道によりますと,「餃子の王将」を展開する王将フードサービスが,1993年から2006年ころ,創業家の知人やその関係企業と,経済合理性が明らかでない取引を繰り返し,計約209億円を流出させたことが,3月29日,公表されました。同社が設置した第三者委員会の調査で判明したとのことです。
同委員会は,前社長の射殺事件を受け,同社と反社会的勢力との関係の有無を調査するために,本年1月に設置され,3月29日に調査報告書を提出していました。
また,同社は,未回収と報道された約176億円につき,平成 14 年 3 月期に貸倒引当金を計上し,そ の後取得不動産の売却等を通じて,平成 18 年9月までに全て過去に処理済みの取引であるため,簿外債務や偶発債務に該当するものではなく,当期以降の決算に影響を与えることは一切ない,とコメントしています。