主に弁護士らで構成される第三者委員会報告書格付け委員会は,2月26日,東洋ゴム工業による免震装置ゴムのデータ改ざん問題を調査した外部調査チームの報告書に対し,格付け結果を公表しました。A~Dの4段階に加え,内容が著しく劣り,評価に値しない報告書についてはF(不合格)とするルールのもと,委員9名のうち1名がB,4名がC,他4名がF評価としています。
同格付け結果によれば,「外部調査チームの独立性・中立性」や「専門性」の欠如については,多くの委員が問題視しており, 原因究明がなされたか,真因に迫っているかという観点については,評価が分かれ たとのことです。
なお,今回の格付け評価に対しては,外部調査チームの代表である弁護士より,反論文が提出されています。
第三者委員会報告書格付け委員会は,第三者委員会等の調査報告書を「格付け」して公表することにより,調査に規律をもたらし,第三者委員会及びその報告書に対する社会的信用を高めることを目的としています。