西武ホールディングス(西武HD)は10日、旧西武鉄道の上場廃止に伴って一般株主から提訴された訴訟に関する賠償費用のうち、255億円を堤義明氏ら旧経営陣から回収すると発表しました。西武HDの大株主で、堤氏らが保有するNWコーポレーションの株式を売却するなどして資金をまかなうことになり、売却により、堤氏が保有する西武HD株はゼロになります。
西武鉄道は、有価証券報告書等の虚偽記載により、2004年12月に上場廃止となりましたが、その後、一般株主が十数件の損害賠償請求訴訟を提訴していました。これまでに西武HDは合計309億円を支払い、かかった費用の負担を旧経営陣に求めていました。西武HDは、賠償費用の回収に伴い、16年3月期決算で255億円の特別利益を計上する見通しです。