6月2日,公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が,東芝の不正会計問題を巡り,新日本監査法人に対して35億円の損害賠償を求める訴えを起こしたことが分かりました。提訴は5月17日付とのことで,GPIFが監査法人を提訴するのは初めてです。
報道等によりますと,新日本監査法人は、東芝の有価証券報告書に虚偽記載があったにもかかわらず「相当な注意を怠って」適正意見を表明し,GPIFに損失を生じさせたとしています。GPIF側は,損害額の合計を122億円余りと試算し,今回の裁判ではその一部を請求しているとのことです。
なお,GPIFは不正会計問題に関連し,すでに東芝に対して計132億5000万円を求める訴訟を起こしています。