高級ホテル・高級旅館専門予約サイト「一休.com」を運営する株式会社一休は、12日、同社普通株式のヤフー株式会社による売渡請求の実施決定及び、上場廃止を発表しました。また、同日付けで、代表取締役であった森正文氏から、辞任の申出があり、了承されたこと、及び、新しい代表取締役に、取締役副社長であった榊淳氏が就任する旨の取締役会決議が成立したことも発表されました。
一休は、ヤフーが手薄な、高級宿泊施設のネット予約事業を得意としていたことから、昨年12月15日、ヤフーが買収を発表し、翌16日から一休の全株式を取得するための株式公開買い付け（TOB）を実施していました。そして、本年2月10日時点でヤフーが同社の普通株式の約94％を所有して一休の特別支配株主となったことから、今回の売渡請求が決定しました。今後、ヤフーは一休の株式の所有者に対し、株式をヤフーへ売り渡す旨の請求をおこないます。
なお、代表取締役であった森氏は、一休の41.33％を保有する筆頭株主であったところ、TOBに応じて1株3433円で全株を売却しています。