当事務所の加藤真朗弁護士(編著者),太井徹弁護士,池田聡弁護士,吉田真也弁護士,佐野千誉弁護士が執筆した「有価証券報告書等虚偽記載の法律実務―粉飾決算・会計不正による損害賠償責任」が,平成27年9月下旬に日本加除出版株式会社より出版されます。
本書では,金融商品取引法の開示制度に関わる基礎知識について平易に説明するとともに,投資者訴訟において重要な金融商品取引法21条の2の責任を中心に,平成26年金融商品取引法改正による影響も含めて実務上問題となる論点を幅広く取り上げ,各論点に関して詳しく解説しております。
会社・役員・監査法人等の民事上の損害賠償責任だけではなく,刑事処分,行政処分,東京証券取引所の規則など周辺論点についても解説しており,Q&A形式ですので適宜必要な部分のみをお読みいただくことができます。
また,本書の叙述は,株主・元株主側,会社・役員側のいずれのスタンスにも偏りがないよう努めたものですので,弁護士のみならず,上場企業役員,法務担当者,IR担当者,監査に関わる公認会計士,虚偽記載等により損害を被った投資家,研究者など幅広い方々に読んでいただけることを願っております。
近時,企業の会計不正は社会的にも重大な関心事となっており,今後も会社・会社役員・監査法人等に対して有価証券報告書等の虚偽記載に関連する訴訟が多数提起されることも予想されます。
ご興味をお持ちいただいた方には是非手に取っていただければと思います。